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執筆者の写真家族葬 花*花

『受付』のお話、その2





一級葬祭ディレクター 家族葬 花*花の内山晃孝と申します。

以前、受付で『受ける』側のお話をさせて頂きましたので、今回は参列する際に受付を『行う』側のお話をしてみたいと思います。


・受付での『挨拶』

通夜、葬儀に参列した際、受付ではどの様な「挨拶」をすればよいのでしょうか。

お悔やみを告げる際には『この度は誠にご愁傷様です』と短くシンプルに伝えましょう、受付の役員の方や喪主、ご家族はお役目や打合せ、心労から忙しかったり疲れていらっしゃいます、ご挨拶をされたい所ではありますが参列された側からのお気遣いをしてあげてください。


・挨拶で『そぐわない言葉』

特定の場面で用いることが良くないとされる言葉があります、それは『忌み言葉』と言いその場面でのみあまり使わない方が良いとされる言葉です。お葬式の際には数字の『四』や『九』、『辛い』『苦しい』『大変』などのマイナスイメージを持つ言葉、『重ね重ね』『追い追い』『度々』などの重ね言葉は使用を控えた方が良いでしょう。


・お香典の受け渡し

まず、お香典を差し出す前に受付に『お香典をご辞退する』旨が明記されていないか確認しておきましょう。お香典を差し出す際には『袱紗(ふくさ)』からは必ず取り出して袱紗を台の代わりにして差し出すようにしましょう、お盆などが準備されている場合は袱紗を外してお盆の上に載せましょう。袱紗には冠婚葬祭で使用される『色』にも決まりがありますが、『紫色』はどちらの場合でも使用できる色です、一般的には葬祭には『寒色系』の袱紗が使われます。


・記帳の作法

作法と書くと難しく感じる方がいらっしゃるかも知れませんが、記帳は『参列者全員が氏名・住所・連絡先を記入する』と言う事です。当たり前に思われるかも知れませんがこれがなかなか難しいのです、「親族だから」「お隣だから」「会社の同僚だから」「友達だから」等と様々な理由で省略される方がいらっしゃいますが、記帳は『ご遺族が後に把握するために』必要なものですので誰であれ必ず記帳するようにしましょう。

字を書くことが上手ではないのであまり書きたがらない方もいらっしゃいますが、『はっきりと分かりやすく』書かれていれば何も問題はありません、筆でなくてもボールペンやサインペンなどご自身が使いやすいもので書かれて結構です。


・記帳の決まり

決まりと言うほど固いものではありませんが、記帳をする際に覚えておいていただいた方が良い記入例があります。

個人で参列する際には『自身の氏名・住所・連絡先など』を記入します。

ご夫婦(ご家族)で参列する際には『ご夫婦(家族)の連名・住所・連絡先など』を記入します。

仕事の繋がりで参列する際には『会社名と所在地・ご自身の名前・連絡先など』を記入します、もし会社の『代表』として参列する際にはその旨も書き添えると良いでしょう。

そして、これは割とよく聞かれる事なのですが、通夜と葬儀両方に参列される方は必ず両日とも記帳をしてください、通夜と告別式は意味合いの異なるものであると言う事もありますし、ご遺族が参列の確認をする唯一のものがこの芳名帳になります。


・名刺を渡しても良いか

記帳の代わりに名刺を差し出す方もいらっしゃいます。大抵の場合は名刺で記帳の代わりになりますが、受付によっては記帳をしていただく場合が有りますのでその際には受付役員の指示に従うようにして下さい。


・受付が無い場合

密葬や家族のみでお葬式を執り行う場合に『受付は必要ありません』と言われる事があります、そういった場合には受付自体を設置していないこともあります。


・分からないことがある場合

参列される方皆様がこう言った場面に慣れているわけではありません、それぞれに分からないことがあるかと思います、事前にお問い合わせいただければ大抵の葬祭業者さんであればお答えしていただけますし、その場であっても葬儀社のスタッフに尋ねて頂ければ適切にアドバイスをさせて頂きます。


今回もかなり掻い摘んでのお話になっていますが、『急な時に・短時間で・要点だけ』をコンセプトに書かせて頂いておりますので個別に詳しくお知りになりたい方はお問い合わせいただければ幸いです。


ご拝読いただきありがとうございました。


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